カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

松前駅

1988年に廃止された松前線は松前到着直前に松前城跡をトンネルで抜けていました。
松前城を搦手から抜けて市街地まで降りていく途中、トンネル跡を見つけました。

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石積の重厚なポータルですが、とても土被りが浅いトンネルです。普通なら切り通しで抜けてしまうところだと思いますが、おそらく遺跡保存を考えたのでしょう。あるいは桜の名所としてすでに確立されており、あとから工事するのが難しかったのかもしれません。

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ポータルから松前駅方向を見ると新しい2車線の道路があり、廃線跡を見出すことができなくなってしまいました。
駅の場所もちゃんと調べてこなかったので、とりあえずいったん市街地に降りてみることにしました。
市街地の中心部を通る旧街道は海のすぐそばを通っています。一方で先のトンネルは台地の中腹にありました。鉄道の勾配からみて、海のそばに駅ができるということは考えにくいため、高台に駅があったことは間違いありません。旧街道から分岐して坂を登っていく道があるはずです。

すると、坂を登っていく道が分岐した丁字路を発見。しかも目の前には古い旅館が建っています。
駅前に宿泊施設というのは今も昔も定番ですので、ここが駅の入口に間違いないと確信しました。

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そして案の定ただっぴろい駐車場があって、片隅に松前駅の石碑が建てられていました。
駅舎自体はきれいに取り払われており、全く残っていません。
敷地の片隅には観光協会とかかれた素気ないつくりの建物がありましたが、これは当時のモノでしょうか?

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石碑の裏にはきれいな2車線道路が走っています。
この道路は…松前城のトンネルの先にあったあの2車線道路でした。
つまり、松前市街の廃線跡は道路に変わってしまったということのようです。

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帰りのバスからは、橋脚や築堤も確認できました。ただ、白神岬のあたりは内陸をトンネルで貫いていたということと、福島や知内はそもそも下調べをしなかったため、松前付近以外では廃線跡を特定することはできませんでした。

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