カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

主権回復式典への素朴な違和感

これを書くといろいろ言われてしまうかもしれないが…
主権回復式典ってやっぱりおかしくないかい?
講和条約が発効して61年っていうのもなんだか半端だし、
菅義偉官房長官が記者会見で話しした「わが国による国際社会の平和と繁栄への責任ある貢献の意義を確認するとともに、わが国の未来を切り開いていく決意を確固としたものにする」という式典の意義も正直よくわからない。

敗戦後占領時代を経て講和条約発効までの様々な出来事とそれに対する日本の指導者層の果たした役割はとても大きなものだと思いますし
戦後の混乱期を乗り越えた国民の力も素晴らしかった。
だから、主権を回復し、国家としての実体を取り戻したっていうことは節目ではあるのだけれど
それってわざわざこのタイミングで祝うべきことかい?

そして、そもそも、占領されるっていうような事態になってしまったのは、戦争時の指導者層が道を間違えたのが原因。
つまりは、我が国が失敗して凹んだ部分を何とか取り戻したに過ぎないのに、それを祝うということにすごい違和感を感じるのです。
(特に指導者というのは結果が全てだと思いますので)
いわば、製品不具合でリコールを出した会社が、その処理が終わったことをお祝いするようなもので、それってやっぱり変だと思う。


端的にいえば、ナショナリズムを高揚するっていう目的なんだろうけれど
わざわざ税金使ってこんな変なことをやる政府を見てると逆にゲンナリしてしまう。
おまけに両陛下も出席されるとか。それって陛下を人気取りの道具に使っているようにしか思えないんですけど、みなさんどう思いますか?
いろいろ大義名分は言うけれど、内憂外患をことさらに強調し、ナショナリズムをあおるっていうのはうまくいっていない政府が良くやる常套手段であって
結局は、政府なり自民党なりが「国民諸君、おれたちのことを愛して、ついてきてくれ!」ってひとりよがりなことを叫び、「おれたちってやっぱりすごいな」って自己満足に浸りたいだけないんでしょ。


ナショナリズムは否定しない。ただ国と国家(政府)は違う。
そしてわたしは日本という国が好きだ。
だからこの国を食い物にして私腹を肥やす政治家や会社や(一部の)外国が大嫌いだ。
この式典はそんな政治家たちの私利私欲にまみれた汚い姿が透けて見えるようで、とても嫌な気持ちになりました。



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