終戦･･･ですか

終戦です。
ジェフユナイテッド市原・千葉は来季もＪ２で戦うことになりました。

残念ながら今日の草津戦には行けなかったので、試合内容の詳細を云々することは出来ません。
でも、はっきり言えば、そんな瑣末なことをここでいっても意味がありません。

この結果は、ある意味「必然」でしょう。

今シーズンが始まる前、昇格はほぼ間違いないと漠然と信じている自分がいました。
昨年Ｊ２降格が決まってから、それなりに頑張った補強（その内容が十分だったかという評価はここではしません）と
Ｊ１で今までやってきたというささやかなプライドがそうさせていたのかもしれません。
もちろん、Ｊ２を甘く考えていたというわけではありません。
でも、何とかなるだろうくらいに思っていたのは事実です。

開幕の熊本戦。
結果を見たときに浮かび上がってきた不安。
暗雲がたちこめたというほど切羽詰ったものではありませんが、
傘を持っていないときにかすかに雨の匂いを感じたときといった感じ（わかりにくいですか？）の微かなものです。

その後勝ったり負けたりの繰り返し
アウェーで勝てない
ホームでのちょっと頼りない試合内容
そんな日々が続き、かすかな不安は少しずつ大きくなっていきました。

アウェーの栃木戦。
たまたま隣に並んでいたサポーターの人が
「今年の昇格は正直無理でしょ」と言っていたのが妙に印象に残っています。
何だか自分の心の中を言い当てられたような感じでした。

それからは、少しずつ大きくなってきた不安を出来るだけ見ないようにしていました。
結果的に現実から逃げていただけなのかもしれません。

それまでの数々の奇跡的な残留劇。さらには、2008年の「フクアリの奇跡」。
私たちは漠然と「奇跡」が起きると信じていました。
それは、あえて言えば、旧日本軍の「神風」信仰に若干似ているかもしれません。
でも、そんなことはめったに起きません。めったに起きないから「奇跡」であり「神風」なのです。

一方で、「奇跡」は実力の裏返しでもあります。
「奇跡」が起きる条件は自らの実力で整えなければいけないのです。
2008年は何とかそれが出来ました。
今年は、「奇跡」を待つことすら許されませんでした。これこそが今もっているジェフの実力そのものなのだと思います。

Ｊ１に戻るのは今年が勝負だというのは誰もが分かっていたことです。
それが消えた今、Ｊ１復帰へは何年もかかる可能性が高くなってしまいました。
クラブもサポーターも耐える時間が増えるでしょう。
でも、我々はもう一度足元を見つめ、土台を固めなければなりません。

クラブが消えるわけではありません。
出来ること、やるべきことはたくさんあると思います。