『鳥取雛送り殺人事件』という推理小説があります。人気の高い浅見光彦シリーズのひとつで、事件の現場になったのが若桜でした。
作者の内田康夫は2018年に亡くなりましたが、舞台となった土地の風景や浮かび上がってくるような、清く美しい文章が印象的な作家です。推理小説というと、パズルみたいに設定に凝ったり、やたらとオタク趣味をひけらかしたり、推理のための推理に走ったようなものも多いなか、小説としてしっかり読めるという点ではこの人の右に出る人はいないように思います。
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