江戸東京博物館『東京オリンピックと新幹線』

1964年にはまだ生まれていませんので、この時代の空気感を私は知りません。
でも戦争からの復興を成し遂げた自信と経済成長による明日への期待感
オリンピックという国際的なイベントを開催することに対する誇らしさと今となっては滑稽とも思えるくらいの昂揚感と慌てっぷり
そんな、国全体が幸せな浮遊感に包まれているという雰囲気が感じられてとても面白い展示でした。

もちろん、オリンピックに対しては当時も賛否両論いろいろあったみたいですし、
その遺産は正負ごちゃまぜになって今に影響を与えているのは言うまでもないことです。

そして、2020年に再びオリンピックがやってきます。
先日のサッカーW杯で、ブラジル国内の経済効果が想定ほどなかったと批判を受けていることを出すまでもなく、最近では大きな大会というと経済効果ばかりがクローズアップされますが、
それよりも、なによりも、日常では味わえないような素朴なワクワク感がまず私の中に湧き上がってきました。遠足前夜の子供みたいな心境です。

もっとも、オリンピックにしろW杯にしろ、無邪気になるにはあまりにも商業的になりすぎてしまいました。
逆に、盛り上がりを強制されるような空気感になるのも好きではありません。
良くも悪くも「大人になった」ということでしょうか？

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