カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

石勝線夕張支線

JR北海道の経営危機があきらかになって、「JR単独では維持困難な線区」として名前の挙がった石勝線の夕張支線。
夕張市が、「『交通網見直しへの協力』、『地元の求めに応じた無償譲渡などJR所有施設の有効活用』、『JR社員の市への派遣』の3点を条件(Wikipedia)」に廃止に同意したことから、一気に廃止が現実味を帯びました。
かつては、長大な運炭列車が行きかう活気に満ちた鉄道路線でしたが、最短で2019年3月廃止とその命が尽きようとしています。

8月9日の話です。
朝の飛行機で新千歳空港に降りた私は、南千歳9:05発の追分行きに乗車しました。

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車内にはあきらかに旅行客とわかる5人ほど。
20分弱で追分駅に到着しました。
2016年3月26日に東追分駅が廃止になりましたので、隣駅が川端駅に書き換えられています。

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追分というのは道の分岐点を差しますが、ここは道といっても鉄道の分岐点。
1892年に開業したこの駅は広大な構内と機関区を持ち、夕張からの運炭列車で大いににぎわいました。
長大なホームと草ボーボーの空き地がその歴史を物語っています。

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2時間弱の待ち時間ののち、11:17発の夕張行きに乗車しました。
こちらは、20人ほどの乗客。ほぼすべてが旅行客ですが。

川端駅で列車交換のため停車。

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新夕張駅で新得方面の線路が分岐していきます。

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そして終点の夕張駅
かつての駅は今の石炭歴史村の近くにありますが、2度の移転を経て現在はホテルマウントレースイの前に瀟洒な駅舎と1面1線のホームがつくられています。

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15人ほどが夕張駅に降り立ちましたが、ほぼすべての人がそのまま折り返し。
その中に、清水沢駅で降りたお年寄りが2人いました。地元の足としての利用もまだあるようです。
廃止された後は代替バスが走ることになりますが、現時点でも並行して走る夕鉄バスの本数は少なく維持にアップアップの状況です。
しかも、札幌へは直通のバスの方が早く、新千歳空港へも直通のバス路線を開設する方が便利。
つまりは、代替バスを維持する必然性があまり感じられないのです。
地元の足としてどこまで踏ん張っていけるのか―――、夕張市の挑戦を見守りたいと思います。



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