大塚遺跡という遺跡があります。
弥生時代中期の環濠集落で、その全体がほぼ完全な形で発掘されたというとてもレアな遺跡です。
教科書に出てきた記憶がありますし、日本の城郭の走りとして紹介されることも多いです。
弥生時代中期の環濠集落で、その全体がほぼ完全な形で発掘されたというとてもレアな遺跡です。
教科書に出てきた記憶がありますし、日本の城郭の走りとして紹介されることも多いです。
隣にある歳勝土遺跡とともに国の史跡に指定されています。
現在は、大塚・歳勝土遺跡公園として保存、公開されており、港北ニュータウンのど真ん中、センター北駅から南へ5分ほど歩いたところにあります。
大規模なニュータウン開発の中で公園として残ったのは奇跡に近いことだとは思いますが・・・
現在は、大塚・歳勝土遺跡公園として保存、公開されており、港北ニュータウンのど真ん中、センター北駅から南へ5分ほど歩いたところにあります。
大規模なニュータウン開発の中で公園として残ったのは奇跡に近いことだとは思いますが・・・
公園へは横浜市歴史博物館から行くのがよさそうです。
博物館に行くとパンフレットなどがもらえますし、ボランティアのガイドを頼むことができるようです。
公園へは歩道橋でつながっており、アクセスも抜群です。
博物館に行くとパンフレットなどがもらえますし、ボランティアのガイドを頼むことができるようです。
公園へは歩道橋でつながっており、アクセスも抜群です。
公園の入口からスロープを登ると、芝生の広場に出ます。
左が大塚遺跡、右が歳勝土遺跡です。
史跡の中であるにもかかわらず、子供が駆け回っています。生活に密着した遺跡なんですね。
左が大塚遺跡、右が歳勝土遺跡です。
史跡の中であるにもかかわらず、子供が駆け回っています。生活に密着した遺跡なんですね。
歳勝土遺跡は、大塚遺跡に住んでいた人たちの墓地です。
方形周溝墓が25基発掘され、遺構保存のための覆土ののち、5基を復元・展示しています。
方形周溝墓が25基発掘され、遺構保存のための覆土ののち、5基を復元・展示しています。
復元されなかったものも、ブロックにより平面に表示されています。
一つの集落に対して25基というのは過ぎるようですが、個人墓ではなかったとのことです。
Wikipediaには下記のように書かれています。
「方形周溝墓は特定の個人墓ではなく、複数の被葬者が見られることから、家族の墓だったと考えられる。
しかし、着装品の有無や赤色顔料の使用の有無などから序列化ができあがっていた。また、いくつもの方形周溝墓が密接して営まれることが多かったようである。溝に埋葬されることもある。」
な~るほど。
Wikipediaには下記のように書かれています。
「方形周溝墓は特定の個人墓ではなく、複数の被葬者が見られることから、家族の墓だったと考えられる。
しかし、着装品の有無や赤色顔料の使用の有無などから序列化ができあがっていた。また、いくつもの方形周溝墓が密接して営まれることが多かったようである。溝に埋葬されることもある。」
な~るほど。
大塚遺跡に行ってみましょう。
土塁の上に丸太や枝を並べた柵が見えます。
その内側には堀。
堀には丸太を並べた橋が架かっていました。
普通に想像するような城郭と比較すると、土塁と堀の関係が逆です。
その内側には堀。
堀には丸太を並べた橋が架かっていました。
普通に想像するような城郭と比較すると、土塁と堀の関係が逆です。
環濠の内側には、竪穴住居7棟、掘立柱建物(高床倉庫)1棟が復元されています。
中に入ることもできます。
雨漏りするのか、ビニールがかけられている建物もあります。
これは少し興ざめ。
これは少し興ざめ。
発掘時の状況がわかる展示もあります。覆土の状況などもよくわかって興味深いです。
ちなみに、表面は固めてあるので子供が飛び跳ねても大丈夫です。
ちなみに、表面は固めてあるので子供が飛び跳ねても大丈夫です。
しかし、肝心の環濠が途切れています。
環濠なのに囲まれていません。
航空写真等で見ると明瞭ですが、保存されているのは1/3程度で、残りはごっそりと削られて跡形もありません。
環濠なのに囲まれていません。
航空写真等で見ると明瞭ですが、保存されているのは1/3程度で、残りはごっそりと削られて跡形もありません。
開発と保存は時に相反するというのは理解できますし、一切合財保存するというのも無理な話です。
しかし、研究手法の発展や学問の進展により、後世になってわかることもあるはずですので
こういったものを遺すというのも今を生きる私たちの使命であると思います。
しかし、研究手法の発展や学問の進展により、後世になってわかることもあるはずですので
こういったものを遺すというのも今を生きる私たちの使命であると思います。
でも、どこで折り合いをつけるかというのは非常に難しい。ケースバイケースで考えるしかないのかもしれません。
壊してしまうのであれば、せめて詳細な調査を行い資料を残すということを面倒くさがらずにやるようにする必要があるかと。
(そういう意味ではこの遺跡はまだマシなのかもしれませんね)
それすらしないのは言語道断です。
壊してしまうのであれば、せめて詳細な調査を行い資料を残すということを面倒くさがらずにやるようにする必要があるかと。
(そういう意味ではこの遺跡はまだマシなのかもしれませんね)
それすらしないのは言語道断です。
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