駅を出て住線路沿いを北へ。
新興住宅地の中を抜けると最初の目的地、坊城館跡です。
発掘調査ののち覆土されています。遺構は平面表示されてはいるものの、雑草が繁茂する普通の空き地のように見え、私のような素人にはなかなかハードルが高い遺跡です。
坊城館跡を含め、この一帯に点在する遺跡は奥山荘城館遺跡として国史跡に指定されています。
構成する遺跡は城館遺跡・信仰関係遺跡・生産遺跡等13か所。中世の荘園の姿を重層的に見ることができる、貴重な遺跡群です。
坊城館からすぐのところにある江上館もそのひとつ。
室町時代に築かれた、中条氏の居館。単郭の方形館にみえますが、南北に副郭を伴っていたようです。
堀を入れて一町四方という大きさは、方形居館の典型のように見えます。このサイズに当時の身分が反映されている、との由。
南側の虎口は橋とずれており、直進できないようになっています。
城門が復元されています。二階門のようですが、2階部分がスカスカで変な感じ。
遮蔽物が無いと防御の用をなしませんが、これは、資料が乏しく復元を見送った結果とのことです。
郭内は、発掘調査の結果が平面表示されています。
周囲を取り巻く立派な土塁の上から。
南東隅の土塁の上には神社があります。隅櫓のように見えてびっくりしました。
遺跡の保存・整備を考えれば移転させるべきなのでしょうが。。。
北側の虎口も同じような構造。復元された城門は2階部がありませんが、考証の結果でしょうか。
北の郭。雑草が繁茂していますが、土塁に囲まれています。
堀は南側以外水がありません。当時は水堀だったのだと思います。
最後に、奥山荘歴史館に寄り道。発掘された遺物などが丁寧に展示されています。入館料100円。
駅に戻って、16:27発の新潟行に乗車。
新幹線に乗り換えて自宅に戻りました。
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