5月1日は宮崎6:48発のにちりん4号でスタートです。
列車は宮崎県の海岸線を北上。途中、都農から美々津にかけてはリニア実験線と並行します。
1977年に宮崎実験線が開設されてから45年、夢の超特急もようやく実現が見えてきました。
おそらくバブルが弾けず、景気拡大が続いていたらもっと早く実現していたはずなので、
ここ何十年かの停滞は、リニアにとっても不幸なことでした。
延岡からの宗太郎越えは普通列車が極端に少なくなる輸送上の隘路。列車は山の中をゆったり進みます。
やがて地形がなだらかになり、空が広くなると佐伯。9:03に到着しました。
駅前から大分交通のバスに乗車、大手前で下車しました。
佐伯城最寄りの大手前バス停までは10分弱。地図上で2kmくらいありますので歩くには少し距離があります。
バスの本数は少ないですが、佐伯駅~大手前は複数系統が重複しているため、ならせば1時間に1~2本になります。
運転間隔はバラバラですが。
バス停から北に向かうとすぐに三の丸櫓門が見えてきます。
武骨で小ぶりな櫓門。内枡形になっており、門をくぐった三の丸跡地には文化会館が建っています。
登山道は複数ありますが、当時の道に近いといわれる登城の道を選びました。
15分ほどで、西出丸に到達。
二の丸への虎口は尾根が狭くなったところに設けられています。
佐伯城の縄張の特徴。本丸との間の堀切です。両側を石垣で固めた箱堀ですが、幅が狭い。2mくらいしかありません。
こんな狭い堀でもないよりはまし、だとは思いますが、ちょっと貧相すぎるようです。
北出丸と二の丸を連絡する通路というのが主目的ではないかと想定しましたが、いかがでしょうか?
すぐ横には三の丸からの虎口。防御の要となる設備がこの狭い空間にひしめきあっており、とても興味深い縄張です。
本丸はそのほとんどを天守台が占めています。
当時は3層の天守があったようです。
本丸の東側の石垣は独特です。
隅が丸くなっています。後年の積み直しの結果でしょうか?
ちなみに、一直線の階段が本丸に延びていますが、これは後年つけられたもののようです。
北出丸から本丸を見たところ。手前にある虎口は水の手に続いています。
帰りは独歩碑の道にしました。
坂を下っていくと平場にでました。ここは捨曲輪などと呼ばれ、異常時に使用するスペースとなっています。
最後に、北側の石垣をみます。最近見つかったという階段状の石垣は奥の白っぽいところでしょうか?
これほどの規模の石垣がこれまで認識されていなかったというのは俄かには信じがたいことですが。。。
ちなみに2枚目は北出丸から覗いたものです。
山を下りて佐伯駅へ。バスの時間が合わなかったので、歩いて戻りました。
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