4月29日、朝の熊本はあいにくの雨。
空港ライナーという無料送迎バスで肥後大津駅。さらに熊本、八代と乗り継いで、12:35に佐敷駅に到着しました。
城跡は駅裏の山の上。意外に近そうですが、各種サイトでは徒歩20分とあります。
直登する道がなく、山を回りこまないといけない、ということなのでしょうが、本当に?
というわけで、城山のふもとにある芦北町民総合センターを目指してみます。仮に引き返すことになっても10分程度のロスですし。
アーチェリー場の裏に登山口を見つけました。
登ること10分ほどで城の北西隅に到着しました。
目の前には搦手門。
石垣が中途半端ですが、これは一国一城令により廃城になったため。ちなみに、1990年代の公園整備に伴って復元された石垣もあるようです。
地山の高さから想像するに、現存部分の1.5倍くらいの高さがあったのではないでしょうか?相当な高石垣です。
搦手門から二の丸に入ると、すぐに本丸西門。
(先ほどの搦手門のところに本丸西門という看板がありますが、こちらの虎口の方がその名にふさわしいかと思います)
その先は、くぼんだ通路が大手側の本丸東門まで続いています。
本丸の大手と搦手をつなぐこの通路は、どことなく熊本城の「闇り通路」に似ている気がします。
当時はどのような建物がここに建っていたのでしょうか?
本丸です。
ここからの眺めは素晴らしいです。
ちなみに、佐敷駅に入線している黒い列車はJR九州の観光列車「36プラス3」です。
本丸東門。
二の丸東門です。
そのすぐ下には大手門。
虎口はほぼすべて枡形になっていて、しかも、それが近接、連続している、という縄張に加藤清正っぽさを感じたりするのですが、はたして。
当時の薩摩街道は城の東側を通っていましたので、城の東側が大手ということになります。
一旦城内に戻って三の丸へ。
ここから見る二の丸の石垣は、基礎の数段以外失われてしまっています。
城跡を出て、なだらかな坂道を下ります。
佐敷城のアクセスを検索すると、すぐそばまで車で行ける、と書いてあります。
道路の終点は駐車場となっていて、ここにはトイレや案内看板もあります。
私はショートカットしてしまいましたが、やはり先達に従い、この駐車場を起終点とするのが正解のようです。
車道を下って城の東側の住宅地の中へ。
旧薩摩街道が今も通っています。
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