「強風のため、マリンライナーは高松18:40発まで運休」
でも、この時点では楽観していました。サンライズ瀬戸を含めて、夕方以降は運転する気があるんでしょ、動いてくれさえすればOK、多少の遅延は想定内、と。
12月30日、ひどい目にあった引田城から駅に戻り、12:09発の高松行に乗車しました。
当初の計画では、屋島で下車して、屋嶋城を見に行く予定でしたが、風は弱まる気配がなく、雨も降ったり止んだりで、山の上を歩き回る環境ではありません。
瀬戸大橋線の状況も気になりますので、そのまま高松まで行ってしまうことにします。
定刻通り高松到着。
駅の雰囲気がなんだかおかしいです。
人通りが極端に少なく、活気がありません。
岡山に行くことができないので、しおかぜ・いしづちに使われる8000系がフル編成で停車しています。
とりあえず情報収集ということで、改札を出ると、見つけてしまいました。
朝の時点で決断されていたようです。昔は運転できるものは無理してでも動かそう、という方針だったと思いますが、最近は結構ドライですよね、良くも悪くも・・・
こういう状況の場合、とり得る手段がいくつかあります。
最近は時刻表を読むことがなくなったので、うろ覚えですが・・・
- ほかの列車に振り替え。経路変更や有効期間延長など。
(とりあえず、旅行を続ける、ということですね)
- 旅行を中止して全額払い戻し+発駅への無賃送還
- 旅行を打ち切って、差額を精算
(ほかの手段を探す、ということになります)
そのうち、①は仮に19:10のマリンライナーが動いたとしても、最終の新幹線に乗り継げるかわかりませんし、新幹線も乱れているでしょうから、家にたどり着けるかも不透明です。翌日の列車に振り替えて高松宿泊という手もありますが、この強風が一夜明ければおさまるという保証もないので、決断しにくいです。
そして、②は論外。いまさら徳島に戻されてもどうしようもありません。
そこで高速バスのターミナルに行ってみると、本州へは神戸便と大阪便があって、平常通り運行している由。
四国に閉じ込められてしまう可能性もあるので、今のうちに本州にわたっておくほうが良いと判断しました。
窓口で旅行の打ち切りと払い戻しを申し出ると、22540円が無手数料で戻ってきました。
寝台券11000円と高松⇒都区内の乗車券11540円の合計額です。ちなみに、徳島⇒都区内の乗車券が11810円ですので、差し引き270円で高松まで移動してきたことになります。
14:15発の新神戸駅行きの高速バスに乗車します。
バスは高松中央ICから高松自動車道へ。バス停に細かく停車して乗客を拾っていきます。
途中の鳴門西PAで停車して、運転手さんが何やら連絡し始めました
そして「明石海峡大橋が通行止めになりましたので瀬戸大橋経由で神戸に向かいます。旅行を中止される方は乗車したバス停で降ろすので申し出てください」との案内。
神戸に着くのは何時になるのでしょう?
これは神戸宿泊を覚悟しないといけないですね。
引き返すために最寄りの鳴門ICに向けて走行を始めて10分ほどすると、明石海峡大橋の通行止めが解除されたとの報がもたらされました。
後から調べてみると、二輪の通行止めは続いたようですが、四輪の通行止めは早々に解除されたとのことのようです。
とりあえず、ホッとしました。
17:15頃、ほぼ定刻に三ノ宮駅に到着しました。
ここで、都区内までの乗車券と新大阪からの自由席特急券を購入しました。
乗ってきたバスは新神戸駅までいくので、新神戸から新幹線に乗ってもよかったのですが、
新大阪の方が始発もあって選択肢が多そう、ダイヤが乱れているから、来た列車に乗ってしまおう、という判断をしましたが、これは正解だったようです。
新大阪駅は乱れに乱れていて、窓口には払い戻しを求める長蛇の列ができています。
発着する列車は、軒並み2時間前後の遅れになっていて、発着する順序もよくわかりません。
結局16:24発ののぞみ114号に乗車しました。約1時間50分遅れ。そのままの遅れをもって東京駅に滑り込みました。
本当なら、優雅な寝台列車の旅となるはずでしたが、思いがけず早く家に帰ってきてしまいました。
私は、予定をカッチリと立てて出かけるタイプなので、こういう場合右往左往するばかりで臨機応変に対応することができません。
今回も、何度もバスターミナルとみどりの窓口を往復して決断しました。
旅はいろいろなことが起きます。こういうこともひっくるめて楽しい、そういうことにしておきたいと思います。
↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。