勝瑞から池谷と乗り継いで、引田で下車しました。
特急の乗車時間は20分弱。もったいないとは思いますが、ちょうど県境を越える普通列車がないので仕方ありません。
交換する下りの特急は2700系でした。裾絞りと帯色が違うだけで、印象が結構変わります。
引田は醤油の街。街中には良いにおいが漂っています。
誉田八幡宮の前を右折。
引田港の背後の山が引田城跡です。
登山口には看板があって迷うことはありません。
杖が置いてあったので、ありがたくお借りすることにします。
つづら折れで斜面を登り、尾根筋に出ました。
眺望がすばらしいです。
この先は尾根筋に沿って緩いのぼりが続きます。
このあたりに烽火台があったと書いてある本もありますが、果たして。
この登山道を登ると、まず出会うのがこの石垣。本丸の北西隅に当たります。
本丸へ。樹木と下草の所為で遺構の判別は難しいです。
天守台。引田港と城下町を見るのにちょうどよいところですので、何かしらの建物があったのは間違いないとは思いますが、私たちが想像するような天守だったのでしょうか?
石垣は失われていますが、基礎に並ぶ石からその名残を感じることができます。
本丸の南東先端部。
ここから斜面をおりること10分ほど、化粧池です。
谷筋を仕切ってため池としたもので、城の水の手として重要な設備です。
四方を石垣で囲まれているようですが、下草が覆っていてよくわかりません。
再び斜面を登って、引田鼻灯台。
さらに登ると東の丸です。
北二の丸と東二の丸の間に大手門があったとされています。
石垣はありませんが、転がっている大きな石が往時への想像を掻き立てます。
大手から北二の丸の西側斜面へ。
ここには城内最大の石垣があります。その姿は圧巻の一言。これを見るだけでもここに来る価値があるってものです。
北二の丸の石垣は2段になっていますが、上段は崩落の危険があるようでブルーシートに覆われていました。
この日は大寒波が襲来していて、冷たい風が非常に強く吹いていました。
雲の流れが速く、ところどころ雨雲もあるみたいで、降ったり止んだり。
早々に山を下りることにします。
帰りはどうしましょう?行きと同じでは面白くありません。
そこで、大手口から、当時の大手道をたどることにしました。メインの登山ルートではないようですが、一応地図に書かれていますし、問題ないでしょう。
と思ったら大問題でした。
通う人がいないのか、斜面全体が落ち葉で覆われていて道が判別できません。
樹々の枝にリボンがつけられていて目安にはなりますが、枝と一緒に落ちてしまったものもあるみたいで、見失うこともしばしば。
斜面が段々に整地されていますが、これは城の遺構でしょうか?この斜面には家臣団の屋敷が並んでいたといいますが・・・
何とか山を下りましたが、風が強くて傘をさすこともままなりません。
結局駅まで濡れて帰りました。
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