江戸崎駅から関東鉄道が運行する稲敷エリア広域バスに乗車。小坂団地で下車しました。
小坂団地は1969年頃に造成された大規模な住宅地。約1200の区画に2000世帯が住んでいるとのこと。
ただ休日の昼間のせいか人の姿に乏しく、閉店した商店や空き区画が目立つように感じます。
小坂城は、そんなニュータウンの東のはずれにあります。
小坂城は稲敷台地の南の縁、小野川がつくる段丘崖を利用して築かれた平山城です。
東に小坂の町を臨み、北側を通る鎌倉街道を押さえています。
小坂団地の造成と国道408号線の建設により周辺環境は大きく変化しましたが、遺構がよく残り、現在は公園として整備されています。
公園に入ってまず目に入るのは三の曲輪です。
二の曲輪への虎口を押さえ、馬出のような構造になっています。
東側には四の曲輪です。
三の曲輪との関係性、虎口の構造がよくわかりませんが、台地が続く先には鎌倉街道がありますので、橋頭堡的な役割だったのかもしれません。
二の曲輪への虎口。
入った正面と右側には一の曲輪の櫓台が張り出しており、虎口を突破した敵に十字砲火を浴びせることができるようになっています。
二の曲輪は一の曲輪をL字に囲んでいる城内最大の曲輪です。
一の曲輪への虎口は明瞭ではないようです。ただ、櫓台から横矢が掛かる現在の位置に違和感はありません。
橋が架かっていたかどうかは不明確とのこと。ただ毎回堀底に降りるのは不便なので、平時には橋が架かっていたのではないでしょうか?
一の曲輪は国道の建設のため1/3程が削られて失われています。
先ほどの櫓台の上から虎口をみたところ。
小さな城跡ですので、くまなく回っても小一時間ほど。
遺構は明瞭で保存状態もよく、公園としてよく整備されていますので、とても楽しめました。
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